精力剤は用法用例を守ってね…というコラムを以前に公開しましたが、まだまだ過剰摂取のリスクが伝えきれていない気がしてきたのでより具体的なお話を!
とはいえ、むやみに怖がって欲しいというわけではないので誤解なきよう。
リスクをきちんと知った上で正しく飲もう!
これが今回の目的と着地点ですのでよろしくお願い致します。
マカの過剰摂取について
まずは人気の【マカ】。
前回も過剰摂取のリスクについては例にとってご紹介しましたが、摂取し過ぎたことで次のような可能性が出てきます。
○下痢の症状
これは意外な人もいるかもしれませんが多く聞かれるみたいです。
次にマカの効果で男性ホルモンを刺激してしまうのか
○ニキビ
○脱毛
などの症状が出たというケースもあります。
ちょうどよく「男」にしてもらうにはちゃんと既定の量を守って、少しでも良くない兆候が出たらやめるのが正解。
こんな感じでボンヤリとしか言えないのは理由があって、マカに限らずトンカットアリやクラチャイダム…などなど生薬系の成分は、「健康食品」なので、きちんとした臨床試験がされておらず、飲みすぎによる副作用は正直、何がどう出るかはわかんないのです。
下半身に良いという「健康」の裏で、健康被害のトリガーになっている可能性もまた否定はできないんですよ。
たしかに効果を実感している人が多いのは事実ですが、どんなに口コミ評価が高くても、それが何なのか(医薬品と比較すると)謎なものを、規定量を超えて飲みすぎるのは怖くないですか?
だからこそきちんと決められた量を守ろうと僕もまた決意したのであります!
亜鉛の過剰摂取について
お次も前回ちらっと紹介しました【亜鉛】。
過剰摂取によって引き起こされるのは、銅の吸収が阻害されることによって起きるコレ。
○銅欠乏症
なんじゃそれって思うかもしれません。
いや、僕も思いましたよ。
字面から銅が欠乏しているってのはわかりますが、じゃあ具体的になんなの?って話ですが、銅が不足することで、身体には次のように様々な悪影響が起こります。
○吐き気、おう吐
○腹痛等の消化器障害
○貧血
○立ちくらみ
○神経障害による歩行困難
そして亜鉛の過剰摂取を止め、銅の吸収がされるようになっても、銅欠乏で起こしてしまった神経症状はすぐ治るものではなく、一度なってしまうと改善が難しいのです……ガクブル。
「精液を増やす」という男の夢のためにみんな積極的に摂りたがる亜鉛。
積極的なのは大変にいいことですが、毎日忘れずに適量で飲む方向に積極性を発揮してください!
約束ですよ!!!!!!!!
アルギニンの過剰摂取について
これは定番、【アルギニン】。
数々の精力サプリのほかエナジードリンクなどでも常連。
アルカリ性なので過剰に撮りすぎることは消化器官に少なからず影響を及ぼします。
○胃痛
○下痢
などがよく言われるところでしょうか。
やや話はずれますが、成長期の子供がアルギニンを摂り過ぎると、巨人症になる可能性も指摘されているんですね。
アルギニンってそれくらい人体に影響を持っているんですよ。
余談ですが、僕も(身長が)大きいので、たまに巨人と言われたりします。
でも成長期にアルギニンなんて摂取してたかな…。
シトルリンの過剰摂取について
アルギニンと一緒に摂ることでよい効果を得られるので、大抵のサプリでコンビのように配合される【シトルリン】。
血流促進効果による勃起しやすい下半身づくりをサポートしますが、過剰摂取によってその効果が行き過ぎると起こる可能性が上がるのは…
○頭痛
これは頭の血管が拡張して脳を圧迫したため起きるようですね。
目や鼻の周りの毛細血管が拡張され、器官を圧迫することで以下の症状を誘発する可能性も。
そして更には…
○目の充血
○鼻づまり
人によってはなんか調子わりいな…レベルかもしれませんが立派な身体のSOSです。
メチルテストステロンの過剰摂取について
薬局取り扱いの強精剤にしばしば使用される【メチルテストステロン】、これは加齢によって低下した男性ホルモンの機能を活性化させる成分なんですね。
(サプリ界隈では全く見ない字面なので僕は未だに名前が覚えられません…)
ということはテストステロンが低下していない方の摂取は必要ありません。
といっても自分の男性ホルモンがどうかなんて簡単には分からないわけで、効果に目がくらんで飲んじゃう人もいると思います。
「要らんのに飲む」
この愚を犯してしまうとテストステロン値は当然上昇、急激な動脈硬化や前立腺肥大の悪化などの原因になることも…という非常に怖いリスクがあります!
そのリスクがあるからこそ、購入の際は医師、薬剤師の問診が必要となっているわけですが…「これ、効くよ」と言われて人からもらっちゃったりしていませんか?
飲む必要がない人が飲むのは既に過剰摂取、危険なのでやめましょう!
まとめ
精力サプリでよく見かけるものだけピックアップしてもこの怖さよ。
恐ろしや恐ろしや…。
う~んそして僕の立場で言うのもどうかとは思いますが、サプリメントの飲みすぎ自体も良くないんです。
サプリメントは食べ物と同じく体内で代謝され、腎臓や肝臓から排泄されるのですが…普段の食事をきちんと処理するというお仕事があるのに、多量のサプリの服用によってオーバーワークになるわけで、これが続くと機能障害を起こす可能性があるわけです。
多くのサプリのパッケージで腎臓や肝臓に疾患のある人や高齢者の方向けに服用に注意喚起されてるのはそういうことです。
医薬品であれば医師の診察で効果をモニタリングしながら投与量を調整されるのですが、サプリは完全に自己判断。
さらに薬と併用することで、薬の副作用を誘発してしまう可能性もなきにしも。
だから、薬局や病院の問診票で
「最近飲んでる薬(サプリメント含む)」
を調べられるのは、そういう理由からなんです。
うかつに飲みすぎるの怖いでしょ?
では最後に、冒頭の文をコピペして終わります。
リスクをきちんと知った上で正しく飲もう!
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